Why not 6 ?
Cultivate Your Questions with CUBE.
“CUBEは6面ある。それなのに、君は1つという。どうして6つじゃないのかい?”
image from : analyticsindiamag.com
Designing Good Questions!
「問いかけの作法」
2022.11.16
QUESTION
今日のトークで
「あなたはどんな言葉に衝撃を受けましたか?
HOW TO DO
この問いに対して、講演中にダイナミックにメモを取りながら考えてください。あなたの気持ちに委ねて自由に描いてください。文字でもイラストでも、WOWという叫びでもオーケー。
トークが終わった瞬間に、モードをすこしメタレベルに上げて、メモを俯瞰してください。
目の前に立ち現れてきたキーワードを、3次元のCUBEに書いてください。
TOOL
6面ありますので、様々な視点から思いを投影することが出来ます。今日のセッションでは、出来上がったCUBEを使って、下記の3つのフェーズでインターラクションを起こします。
その3つのフェーズとは、
「つくって(T)」「かたって(K)」「ふりかえる(F)」。
この”TKF model”を使って、問いを
「ユサブリ」「フカボリ」するのです。
Cultivate Your Questions with CUBE.
Work with
“TKF model”
つくって
メモに書いたことをベースにしてCUBEで思考を立体化していきます。ここで、2次元では表現しきれなかった雰囲気、空気感をイメージとして立体化していくのです。もちろん、文字の形や色、イラストなどをふんだんに使ってください。
かたって
他者に説明し、語ることによって、自分が伝えたい言葉を意識します。そして、複数の他者に語ることによって、そのメッセージに磨きがかかってきます。これが行為の中の省察という活動で”Reflection-in- Action”とドナルド・ショーンが呼んでいるものです (Schon, 1983, 2007) ※。 CUBEを使って語り合う中で、自分が描く「問いかけの作法」の実践イメージがより洗練されていきます。
ふりかえる
行為の後の省察 “Reflection-after-Action” です。他者と語っている時に新たなイメージが浮かんだり、異なった視点からの気づきを意識化する段階です。
この気づきによって最初に描いたCUBEをエディットするのです。
つまり
”TKF model”とは
自己と対話しながらCUBEの6面を仕上げ、
その出来たてのCUBEを使って他者と語り合い、
その場で気づいた即興的なアイデアに挑発されてCUBEをつくり直す。
...という、
今、ここで、私たちが生成した「場」の中に入り込んで、気がづいたら「問いが瞬間的に発酵できてしまった!」ということを体験できるLIVEセッション
なのです。
LECTURE NOTES
FURTHER INFORMATION
BOX & NEEDLEのオンラインショップでCUBEを購入することができます。
MITでCUBEの使い方を詳しく説明しているところです(ちょっと若い頃の僕です)。
引用文献
※ Schön, D. A. (1983) The Reflective Practitioner : How Professionals Think in Action, New York : Basic Books.
(柳沢昌一・美和健二監訳(2007)『省察的実践とは何か――プロフェッショナルの行為と思考』鳳書房)