NOBUYUKI UEDA

上田 信行 / ウエダノブユキ

同志社女子大学名誉教授、ネオミュージアム館長。

1950年、奈良県生まれ。同志社大学卒業後、『セサミストリート』に触発され渡米し、セントラルミシガン大学大学院にてM.A.、ハーバード大学教育大学院にてEd.M., Ed.D. (教育学博士)取得。専門は教育工学。プレイフルラーニングをキーワードに、学習環境デザインとラーニングアートの先進的かつ独創的な学びの場づくりを数多く実施。

1996~1997 ハーバード大学教育大学院客員研究員、2010~2011 MITメディアラボ客員教授。

著書に『協同と表現のワークショップ:学びのための環境のデザイン』 (2010, 共編著、東信堂)、『プレイフルラーニング:ワークショップの源流と学びの未来』(2013,共著、三省堂)、『発明絵本 インベンション!』(2017, 翻訳、アノニマ・スタジオ)、『プレイフルシンキング決定版:働く人と場を楽しくする思考法』(2020, 宣伝会議)、など。

neomuseum

neomuseum

neomuseumは「学びの風景を展示する」、世界でも初めてのミュージアムかもしれません。「学習環境デザイン」をデザインするための、僕にとっては、小さくても、パワフルな、思考と実践のための1/1模型なのです。

こんな場を作ったきっかけは、1980年台にアメリカで起こったラディカルな学習観の転換にありました。それは、一言で言えば、知識をGETする学びから、人々が他者や環境との相互交渉を通して自ら知識をMAKEする「構成主義的な学び(Constructionist Learning)」へのシフトだったのです。

この時、時を同じくしてMIT Media Labでは、数学者のSeymour Papertらが中心となって、小さな子どもでも使えるプログラム言語(LOGO)の開発に取り組んでいました。Seymourは知識をMAKEするためのプログラミング言語をつくろうとしていたのです。

僕は彼らの冒険に触発されて、将来、学びを構築するための「空間(場)」をつくろうと決心しました。それが、この7m x 7m x 7mのCUBEからなるラーニング・ミュージアム、ネオミュージアムなのです。

1990年のオープニングから32年たった今も未来をつくり続けています。ぜひ、いらしてください。お待ちしています!